2023-06-20
底地とは、借地権が設定されている土地のことを言い、たとえ所有者でも底地となった土地を自由に利用できなくなります。
一度でもこの借地権が設定されてしまうと、契約を解除することが困難になるため、簡単に売却もできなくなります。
それでは、この借地権のついた土地についてメリット・デメリット、売却方法を見ていきましょう。
\お気軽にご相談ください!/
底地(そこち)とは、借地権が設定された土地の所有権およびその土地のことを言います。
つまり、人に貸すことで利益を得ている土地のことをいい、貸地という言い方のほうが分かりやすいかもしれません。
この土地を借りた方からみると、その土地は借地となり、お金を払うことで借りた土地に建物を建てる権利である借地権が発生します。
土地の所有者は、土地を貸す代わりに賃料をもらう権利を持つことになりますが、一度契約を交わしてしまうとその土地を自由には使えません。
また、土地の所有権は地主にあるため、固定資産税などの納税義務もなくなることはありません。
\お気軽にご相談ください!/
たとえば、底地の賃貸収入がたいして黒字にならないのであれば、底地を売って現金に換えてしまうことは最大のメリットと言えるでしょう。
また、地主なのに自由に土地を使えないというのにも関わらず、固定資産税の支払い義務は生じてきます。
契約で借主が固定資産税の支払をしてくれることになっても、たとえば支払いが滞ったら、土地の所有者が支払わなくてはいけません。
今後のこういったトラブルに繋がりそうなのであれば、売却することが得策と言えるでしょう。
底地を売却するデメリットとしては、資産価値を下げた状態での売却になる点が挙げられます。
貸主と借主の借地権は権利関係がとても複雑になるため、買主は土地を自由にすることが難しくどうしても資産価値が低くなるため、更地と比べると売却価格が下がるケースが多いです。
\お気軽にご相談ください!/
売却方法としてもっとも手軽なものは借地人に売却することです。
借地人も賃料が不要になり、賃料と同等か安い値段で買えるのであれば他の業者などより高額で買い取ってくれる可能性がでてくるため、お互いにメリットと言えるでしょう。
ほかには、借地権とセットで売却することです。
土地が自由に使えないため、借地人以外には意味のない土地になりますが、借地権とセットで売れば一般的な不動産を購入するのと変わらなくなります。
また、等価交換という方法もあります。
これは、地主と借地人が所持している底地と借地権の一部を交換するもので、両者ともに完全所有権のある土地の所有が可能です。
つまり、土地を分筆することで建物の建っている土地を借地人に、使っていない土地を地主が自由に扱えるようにするということです。
対価交換をすることで、地主は普通の土地として売却できます。