2025-10-14

不動産売却の現場では、ときに越境が課題となることがあります。
越境の状態を正確に把握しないままでは、取引の安全性が損なわれる可能性も否定できません。
本記事では、越境の基本知識と売却時の注意点、対応方法について解説いたします。
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越境とは、土地や建物などの一部が、本来の敷地の境界を越えて、隣地に入り込んでいる状態を指します。
よく見られるのは、塀やフェンスが越えて設置されているケースです。
また、樹木の枝葉が隣地に伸びていたり、建物の軒先や屋根、雨樋が隣地にかかっていることもあります。
一見してわかりにくい、地中配管や擁壁が越境している場合もあります。
越境の原因は、意図的ではなくても、施工時の誤差や土地の形状によるものなど、さまざまです。
このような状態が放置されると、隣地所有者との間でトラブルに発展するおそれがあります。
また、売却時には買主に対して、正確な情報提供が求められるため、状況の把握が不可欠です。
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まず大切なのは、越境の有無を明確にするために「境界確定測量」をおこなうことです。
土地の境界が不明確なままでは、買主に正確な情報を伝えることができません。
越境物が確認された場合には、隣地所有者との間で「覚書」や「合意書」を作成することが必要です。
この書面では、越境物の所在、管理責任、将来的な撤去の可否や時期などを取り決めます。
とくに、建物の一部やインフラ設備などの恒久的な越境がある場合、取り扱いを明確にすることが買主の安心にもつながるでしょう。
また、越境の存在が金融機関の担保評価に影響し、住宅ローンの審査が通らなくなるケースもあります。
このようなリスクを避けるためにも、越境に関する対策と書面整備は不可欠です。
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可能であれば、越境物を撤去し、敷地境界を正常な状態に戻したうえで売却するのが理想です。
しかし、物理的に撤去が困難な場合や隣人との協議が長引く場合もあるでしょう。
そのようなときは、越境状態を明記した「覚書」や「合意書」を事前に作成しておくことで、買主への説明責任を果たせます。
また、一般の買主ではなく、越境物件の取り扱いに慣れた、専門の不動産買取業者に依頼する方法もあります。
この手段であれば、複雑な手続きや隣地との調整も業者が代行してくれるため、比較的スムーズに売却を進めることが可能です。
ただし、買取の場合は取引条件が厳しくなったり、売却価格が抑えられる可能性もあるため注意が必要です。
不安な方は、まず一度弊社へご相談ください。
お客様の状況に応じて、最適な方法をご提案いたします。
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越境とは、塀や建物の一部が隣地に入り込む状態であり、売却時には現状把握が大切です。
売却に際しては、境界の確定や覚書の作成を通じて、買主への説明責任を果たす必要があります。
解消や調整が難しい場合には、買取という選択肢も含めて検討し、円滑な売却を目指しましょう。
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